「LCCって本当に安いの?でも、荷物代や座席指定で結局高くなるんじゃない?」──そう思ったことはありませんか?
確かに、格安航空会社は「最安運賃」だけ見ると驚くほど安いですが、オプションをつけたり条件を間違えると、思ったより高くなってしまうこともあります。
さらに、実際に利用しようとするとこんな疑問が浮かんできます。
- どのLCCがどの都市を飛んでいるの?
- 国内線と国際線で違いはある?
- 手荷物制限って厳しいの?
- 大手航空会社と比べて安全面は大丈夫?
この記事では、こうしたモヤモヤを解消するために、日本国内で利用できる主要なLCCを一覧化。路線・特徴・サービスの違いをわかりやすくまとめました。最後まで読めば「自分にぴったりのLCC」がきっと見つかりますよ。
LCCとは?あらためて基本をおさらい
まずは「LCC」という言葉の意味から確認しておきましょう。
LCC(Low Cost Carrier)=格安航空会社のこと。
特徴は以下の通りです。
- 運賃が大手より安い
- サービスをシンプル化(無料ドリンクや機内食は省略)
- 荷物や座席指定は有料オプション
- 空港は第2ターミナルや地方空港を利用することが多い
つまり「基本料金は安いけど、追加サービスは有料」という仕組み。使い方を理解して選べば、大幅な節約が可能です。
日本国内で利用できる主要LCC一覧
ここからは、現在日本で利用できる主要LCCを一覧化して紹介します。
国内LCC一覧表
航空会社 | 拠点空港 | 主な路線 | 特徴 |
---|---|---|---|
ピーチ・アビエーション | 関西空港・成田空港 | 札幌・福岡・沖縄・ソウル・台北など | 日本初の本格LCC。国内外路線が豊富。機内はピンクカラーで女性人気も高い。 |
ジェットスター・ジャパン | 成田空港・中部国際空港 | 札幌・福岡・沖縄・香港など | 世界的LCCブランド。セール頻度が高く、とにかく安さを狙いやすい。 |
スプリング・ジャパン | 成田空港 | 佐賀・広島・重慶・ハルビンなど | 中国資本系。中国方面に強い。日本国内線も徐々に拡大中。 |
エアアジア・ジャパン(※撤退済み) | – | – | 一時期存在したが撤退。参考として掲載。 |
ZIPAIR Tokyo | 成田空港 | ソウル・バンコク・ホノルル・ロサンゼルスなど | JAL系列。LCCでありながらWi-Fi無料・フルフラット座席あり。長距離に強み。 |
※ここでは現在運航中を中心に掲載。一部撤退済みの会社も参考までに触れています。
各社の特徴を徹底比較
ピーチ・アビエーション
ピーチは2012年に就航した日本初の本格LCC。関西国際空港を拠点に急成長し、現在では成田や那覇もハブ空港にしています。
- 国内路線は札幌・仙台・福岡・那覇など主要都市を網羅
- 国際線は台北、ソウル、バンコクなど東アジア中心
- 手荷物は7kgまで無料。預け荷物や座席指定は別料金
「気軽に週末旅行したい!」という人にはぴったり。セール時は片道2,000円台のチケットが出ることもあります。
ジェットスター・ジャパン
世界的なLCCブランド「ジェットスター」の日本法人。親会社はオーストラリアのカンタス航空。
- 成田・中部国際を拠点に全国主要都市へ就航
- セールの頻度が高く、片道1,000円台のチケットが目玉になることも
- オーストラリアやアジア各地への国際線接続がしやすい
「とにかく安く飛びたい!」という人におすすめ。学生や若者から人気が高いのも特徴です。
スプリング・ジャパン
中国系の資本でスタートしたLCC。成田発着で国内線と中国路線を展開しています。
- 中国地方(佐賀・広島)と首都圏を結ぶ路線がある
- 中国の主要都市(重慶・天津など)に強い
- 運賃は安いが便数は少なめ
地方出身者が実家に帰る際や、中国旅行に行くときに便利です。
ZIPAIR Tokyo
比較的新しい存在ながら注目度が高いのがZIPAIR。JAL系列のLCCで、成田を拠点に国際線を展開しています。
- ホノルル・ロサンゼルスといった長距離国際線が中心
- 座席はエコノミーの他に「フルフラットシート」を用意
- 機内Wi-Fiが無料で利用可能
「長距離でも安く快適に行きたい」人向け。ハワイやアメリカ旅行を考えている人には救世主的な存在です。
LCCと大手航空会社の違い
では、LCCと大手航空会社(JALやANA)ではどこが違うのでしょうか?
項目 | LCC | 大手航空会社 |
---|---|---|
運賃 | 基本的に安い | 高めだが安定 |
手荷物 | 機内7kgまで無料が多い | 受託手荷物も1つ無料 |
機内サービス | ドリンク・食事なし(有料) | 無料で提供 |
座席 | 狭め | やや広い |
空港 | サテライトターミナル利用が多い | メインターミナル |
このように、価格を抑える代わりにサービスがシンプルになっています。「移動は移動、最低限でOK!」という人にはLCCが合っています。
LCCを利用するメリットとデメリット
メリット
- 圧倒的に安い運賃
- セール時の破格チケット
- 旅行の選択肢が増える
デメリット
- 荷物や座席指定の追加料金がかかる
- 遅延や欠航が大手より多め
- 空港が不便な場所にあることがある
LCCを賢く使うコツ
- 荷物は最小限にする → 追加料金を避ける
- セールを狙う → メルマガ登録やアプリ通知が便利
- 早めに予約する → 出発直前は高くなる
- 空港アクセスを調べておく → 成田第3ターミナルなどは歩く距離が長い
まとめ
LCCは「安いけど不便」というイメージを持たれがちですが、実際には使い方次第で大きなメリットがあります。特に国内短距離やアジア圏への旅行なら、LCCを利用することで旅費を大幅に節約できます。
この記事では、日本で利用できる主要LCCを一覧化し、それぞれの特徴や就航路線を紹介しました。次に航空券を探すときは、大手だけでなくLCCも選択肢に入れてみてください。あなたの旅の幅がぐっと広がるはずです。